【コードネーム エンジェル】アシュラフ・マルワン
※ネタバレ配慮してません
映画情報
原題:The Angel
日本公開:2018年(Netflix限定)
あらすじ:エジプト政府高官のアシュラフ・マルワンは、自国がイスラエルとの戦争に備える中、危険を承知で、一か八かのスパイ活動に身を投じる。実話に基づく映画。(Netflixより引用)
評価
映画総評:B’
個人的理由で、スパイ物ってきいて若干抵抗感があったけど、そんなことなかった*1。スパイをしている自分とオオカミ少年を重ねるシーンとか、ちょっとクサいかもという演出は所々あったけど。歴史に詳しくなくてもわかりやすくて、いい映画だったと思う。一人の英雄を知れた。
自分の使命は果たせたけど、それは必ずしも己の成功ではなくて…幸せになれたかというと、決してそうではないと思う。結論、良い人なのか悪い人なのかわからない。でもこの人のおかげで死ななかった人がたくさんいたのは事実。っていう、人間って良い悪いじゃ測れないよねって感じはすき。
キャラクター:B
出演時間はかなり長い。主演なので。その分いろんな姿を見せてくれてとてもありがたい(?)
でもその割にはキャラクターの掘り下げがあまりなくて、結局何を考えているのか、行動原理とか、いまいちとらえどころないまま終わった。まぁ実在の人がモデルなのであんまりその描写をしすぎると史実に反するみたいなことになっちゃうのかもしれんからそこはしょうがない。
箇条書きメモ
ケンザリさん(アシュラフ)について
- Marwan KenzariがAshraf Marwanていう実在の人物演じてるの100歩譲ってすごくない?ちゃんと英語もアラビア語もしゃべれる人で?こんなんそうないよね?知らんけど
- アラビア語を流暢にしゃべるのほんと最高。アラジン実写が全編アラビア語でもおいしいんじゃ…っていう可能性をみせてくれた(?)
- 「愛してる」というセリフをアラビア語でも英語でも言うのすごい豪華では?*2
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さすがのイケメンで、モテモテなのに、お誘いに対して逐一「妻がいるので…」と断るのすこ。なのに当の奥さんには愛人の存在を疑われるのかわいそうすぎる
- とてつもないヘビースモーカーなのでタバコを吸うシーンが多い。殴られてもすぐ吸う。
- ダニー!!おいこら!!!アシュラフから吸いかけのタバコをうばってそのまますってんじゃねぇぞ!!うらやましい!!!!(八つ当たり)
- ところですぐかっとなって物に当たるタイプなのによくスパイをやれるな
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ギャンブル狂いのケがある*3
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ラストがハッピーエンドともバッドエンドとも言えない感じなんだけど、わたしとしてはつらくて、めっちゃ泣いてて…なのに、はちみつを瓶からバターナイフで直接なめてるアシュラフをみて「いやプーさんじゃん」って真顔になった
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大学でいい子にお勉強してたり、すり寄ってきた猫を笑顔で愛でたり、自分の子供に絵本を読み聞かせていたり、酒飲んでギャンブルしてたり、メガネかけてたり、カーラジオから流れる独特な音楽にタバコ咥えたまま鼻歌でノっちゃったり…と、いろんな姿がみれます(あれ?もしかして実写アラジンで歌わなかったのって…っていうひとつの疑惑がここでうまれました*4。で、そのあとに出てきた、史実の後日談のテロップにぞっとした。